道路の「迷子ちゃん」、全国でトラブルに?

公道の拡幅に伴う「分筆登記」「所有権移転」が未処理のために、トラブルが生じたとのニュースがありました。

<道路の「迷子ちゃん」、全国でトラブル 暴力団介入“通行料”名目で金銭要求も…>2016.3.5
(一部引用)所有権移転がなされないまま、私有地に公道が設置された「道路内民地」をめぐり、各地でトラブルが相次いでいる。不動産業界では「迷子ちゃん」とも呼ばれ、4千筆を超える該当区域を確認した県もある一方、多くの自治体では、実態把握を先送りしているのが現状だ。近年は暴力団が介入して“通行料”名目で金銭を要求するケースもあるといい、識者からは早期の解決を促す声が上がっている。

http://www.sankei.com/west/news/160305/wst1603050030-n1.html (産経ニュース)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160305-00000503-san-soci (Yahoo!ニュース)

 

概要としては、県道や市道・町道・村道といった公道の拡幅がされているのに、

拡幅して道路内に含まれた民地の登記処理がなされていなかったため、

民地の所有者は、固定資産税を余計に支払っていたということです。

 

私が知る限りでトラブルにまで発展してなくとも、

このようなケースは少なからずあります。

 

「分筆」「所有権移転」がされていないため、過剰に固定資産税を納めていたケース。

 

「分筆」は済んでいるが「所有権移転」が未処理のまま、相続を経て、所有関係が複雑化してしまうケース。

 

また、元々は集落の人々が共有して通行していた道路を公道としたが、「所有権移転」をしないまま年月が経ち、

いざ、処理をしようとしたら関係者が数百人に及んでしまうケースなど。

 

公道というのは、公共事業によるものがほとんどですので、

公共の利益、不特定多数の人が恩恵を受けるべき道路です。

 

その観点から見れば、たとえその道路内に民地があったとしても、

通行の妨げをできるものではありませんが、

その権利を主張された場合、トラブルに発展する恐れがあります。

本来、すべき登記処理を怠ったというのは、やはり落ち度と言わざるを得ないのでしょう。

 

現状で問題が起きていないのだからと、こちらの記事内にあるように、

「寝た子を起こす」ようなことをしたくないと考える自治体担当者の方もいるようです。

<同記事ページ2> http://www.sankei.com/west/news/160305/wst1603050030-n2.html
(一部引用)現在まで放置されてきた背景として、ある自治体担当者は「実務上の問題が起こることは少なく、『寝た子を起こす』必要はない」と打ち明ける。道路法は、すでに供用されている道路について「私権を行使できない」と定めており、所有権の有無にかかわらず道路の撤去などを求められることはない。(産経ニュース)

 

とは言え、全国的にも問題が増えているのも、また現状。

せめて、実態把握はしておくべきだと考えますね。

 

そして、適正な登記の手続きをすることで、

国民に不利益をもたらさないようにしていただきたいですし、

国民が不当に権利をふりかざすことのない社会を目指していただきたいものです。